骸骨の館……

本日は雪月花さん初GMクトゥルフTRPGをプレイして参りました。
プレイヤーは、私、アキハラさん、羽山くん、金目くんの四人でした。
何かと惨事ロールプレイする金目くんに苦戦させられていたようですが、何とかシナリオクリアまでこぎつけることができました。
とりあえずプレイレポおば。


それぞれの理由である洋館に集まった四人の男。
不良学生、医者、泥棒、警官……
彼らは自分たちの目的のために、屋敷を探索し始める。
不良は行方不明の仲間を探すために。
医者は最近流行の奇病感染の原因究明のために。
泥棒は……なんだっけ。
警官は……何しに来たんだろう?
一部、動機不明のまま探索を始めました。
泥棒は得意の変装技術を駆使して色々な姿を演じていましたが、特に役に立ちませんでした。そしてことあるごとに写真を撮り、無意味にネガを消費していました。
おまけにソレが原因で大怪我を追う始末。
どうしようもない奴です。
警官は何かと理由をつけて働こうとしない泥棒を言いくるめて、鍵開け要員として活用していました。
医者は全体をまとめるように、探索の進行を助けながら、割と常識的な――というより常識に捉われた見解で探索の目的を遂げようとする。
不良学生はひたすら自分の目的に向かって突っ走り、先頭に立って探索しておりました。
プレイングスタイルを見るだけで、誰が誰をプレイしていたかわかるような気がしませんか?
まあ、それはともかく、ついに四人は館の主と対面します。
四人の前で異形の化け物に変化する主。
それを見た不良学生と医者は、激しい狂気症状に陥ります。
そして狂気に飲み込まれたまま、医者は無残にもバラバラの肉片に成り果て、狂気に陥った医者たちを殴って正気に戻そうとした泥棒も、化け物の餌食となり、死亡しました。
不良学生と警官は、己の全ての能力を発揮し、意識も切れ切れになりながら、何とか蹴りと警棒で主を倒します。
しかし、奇病の原因を究明できなかったため、街には奇病が蔓延したままでした……


というお話でした。


雪月花さんはバトル中心で、ガンガン敵を倒すシナリオがやりたかったみたいですが、はっきり言ってクトゥルフは怪物をみて、逃げ回り、狂気に陥り、破滅していく過程を楽しむゲームですから、バッドエンド前提でシナリオを組まないとグダグダになってしまいます。
あと、シナリオを作るうえでネタを仕込もうと考えても、ネタにあわせてゲームシステムをいじるのではなく、ゲームシステムを読みこんでから、それに合わせてネタを考えたほうが良いでしょう。それならこっちのゲームルールでやったほうが良いんじゃない? みたいなことになりますから。
あとプレイ中ですが、GMはシナリオ上必要ない限り、極力ネタをはさまない。プレイヤーの作ったキャラを変な名前で呼んだり、無駄なネタをやらせようとすると、注文をつけられているようでかなりの確立でプレイヤーは萎えます。あくまでGMはシナリオ回し、狂言回しですから、プレイ中の遊びという点ではプレイヤーから一歩引いた位置にいたほうが良いでしょう。その代わり、GMはシナリオを色々と工夫して考えられるので、プレイヤーが思惑通りの行動をしてくれたときに、ニヤリとするのが良いです。
あと、状況の説明や、プレイヤーのゲーム進行上の動機付け、クリア目的などを鮮明にして、ロールプレイをしやすくなるように個別、あるいは共通で構いませんからオープニングシーンは必要だと思います。どうしてもハンドアウトだけではゲームに入り込み辛いです。


こんなところが今回感じた不足部分でしょうか。初めてのGMですので、色々戸惑うところも多かったと思いますが、今回の失敗を教訓にしてがんばって下さい。


って、これ雪月花さんへの私信だな。